(5) 確認について
 
 安全確認は、道路を走行するときに非常に大切な運転行動です。これをおろそかにすると事故に遭ってしまう可能性が非常に大きくなります。 
 では、どのように安全を確かめればいいのでしょうか?このページでは身につけていただきたい安全確認方法と、試験(検定)や教習の中で言われている安全確認のポイントについて説明します。

 
 A 発進時等の安全確認


ア バイクに乗車するときに車両の周囲に人がいないか、障害物がないかなど確かめてください。

イ 乗車する直前には後方確認(後ろの交通状況を見る)をして、足を振り上げて乗車したとき後方から接近する車や、歩行者など、危険が無いかどうか確かめてください。

ウ 乗車してから、ギアの変速等でやむを得ず右足を付くときには、その足を車などに踏まれないか確かめて足を付いたほうがほうがいいと思います。(この確認は私の職場では指導していません)

エ 駐車または停車の状態から発進するときにはバックミラーで後方から車など確認し発進の合図を点けます。また実際に動き出す直前には、振り返って自分の目で安全を確かめて(目視確認)から、発進をして下さい。

オ バイクを降りるときは、エンジンを止め必ず後方を目視確認してから降車してください。足を振り上げて降車したとき後方から接近する車や、歩行者など、危険が無いかどうか確かめてください。
 B 進路変更の安全確認

ア 進路変更手順は以下の通りです。
 1 ミラーで後方の安全を確かめる。
 2 合図(ウィンカー)を出す。
 3 3秒はそのまま走行すること。(進路を変えてはいけない)
 4 後方の交通状況を目で確認(目視)する。
 5 視線を前方に移す。
 6 進路を変える。
 ※ 後方を目視したまま進路変更をしてはいけない。必ず視線は前方に移すこと。※

イ 確認の動作は、正しい手順とタイミングが大切です。リズムを持ってできるように教習などでしっかり練習してください。

ウ 当たり前のことですが、右に進路を変えるときは右後方、左に進路を変えるときは左後方を目視確認します。 
 C 右左折時等の安全確認

ア 交差点に進入する時は、交差点に入る前(停止線があるときは停止線を越える前)までに交差道路の左右を確認し、他の交通の状況や、信号を守らない者、歩行者などの飛び出し、または先の交通状況などをよく確かめ、問題があるときは交差点の手前(停止線があるときは停止線の前)で停止しなければなりません。

イ 交差点では、先が渋滞していて、交差点内や横断歩道上で停止して身動きが取れなくなるようなことがないよう、先の状況をよく確かめなければなりません。

ウ 左折する場合には、左折した先の交差点の状況をよく確認しておかなくてはなりません。また、あらかじめしっかり通行帯の左側に寄っておく必要があります。ただ、通常左寄りを通行している二輪車は、改めて進路変更して左に寄せるわけではないので、左折時に何か巻き込まないようにミラーなどで後ろの状況が確認できれば、特に左の後方を目視確認する必要はないと思います。

エ 右折する場合には、右折する地点の30m手前までに進路変更をして道路の中央に寄せ終わっていなければなりません。左右確認とともに、右折した先の状況をよく確認し、右折ができるようなら交差点の中心まで進みます。交差点中心では対向車の確認をし、自分が右折したことによって、他車にブレーキをかけさせることがないよう、注意して右折をします。
 D 試験や検定のときの注意

ア 上記ABCについてしっかり確認をして、進行妨害などしないことが大切です。進行妨害をしてしまうと試験などは、その場で不合格になります。

イ 特に交差点では、どこからどこまで確認し、交差する道路や優先道路についてどのような状態なら発進する、または停止するというのを決めておくと、確認はすばやくまた正確にできると思います。

ウ また、試験などでは確認動作が採点されています。つまり、どんなにしっかり確認ができていても、採点をする人が確認をしたかどうか分からなければダメなのです。そのためには首をしっかり動かして確認するのがポイントです。
                                                  
  (1) 運転姿勢/運転操作

  (2) 走行位置

   (3) 速度

  (4) 進路変更/交差点の右折・左折

  (5) 確認について

  (6) 標識/標示/信号機など

  (7) 踏切


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