(6) 標識/標示/信号機など

 道路交通法に従って走る、ということは標識や標示、また信号機などに従って走らなければなりません。どのように従うかについては、長くなってしまうため、ここでは道路標識や、標示、信号機については細かく説明はしません。

 標識・標示の種類や意味、信号機の種類や意味については、教習所に入所したときにもらう教本や、免許の書き換えなどでもらう交通の教則、その他の書籍でよく覚えてください。

 免許を取得した、ということは標識などの意味をよく理解してそれに従うということで、運転をする許可が出ているのです。当然、意味を忘れてしまったり見落として違反をすれば、取締りを受けても文句は言えないのです。既に免許を取得した方も、結構忘れていたりすることがあると思います。たまには「交通の教則」など読み返してみると、役に立つこともあるかと思います。

 では、教習や試験(検定)ではどのようにすれば標識や標示に正しく従えるのでしょうか?

 A コース上の全ての標識・標示を把握する。

ア 標識や標示などは相当数の種類がありますが、免許を取得する、特に技能試験(検定)では全ての標識や標示がコースにあるわけではありません。

イ 安全な運転者を育成する立場から言うとおかしいのですが、免許を取得するという目的に限って考えれば、コース上の標識や標示の位置と種類を完全に覚えてしまうのがコツです。コース上の標識や標示はたいした種類はありません。

ウ その標識や標示の通り走るためにどのように走行すればよいのか、はじめに決めてしまえばいいのです。
そうすれば、余計な気を使わずに走ることができるので、運転操作にも余裕が出ると思います。

 B 標識や標示以外に覚えてしまう内容。

ア 交差点の右左折など、右左折する地点の30m手前が大事なポイントです。左折なら30m手前で合図を出しますし、右折なら30m手前までに進路変更を終わらせておかなくてはなりません。逆に言うと30m手前がどこなのか分からなければ、正確に操作ができなかったり、しなくてはいけない操作を忘れたりします。

イ 教習を受けている方は、30m手前がどこであるのか指導員に聞くなどして早く覚えてしまってください。また、試験場で技能試験を受験しようとする方は、概ね30m手前にどんなものがあるのか、コースをよく見て目標を定めておくとよいでしょう。

ウ 教習所や試験場によっては、コースが狭く右左折の後、30m以内にすぐまた右左折がある場合があります。その場合に、合図を点けたままにしたり、合図の切り替えの忙しいところがあります。それぞれのコースについて、走行位置や合図など特殊な例もありますので、どのように走ればいいか分からないときは、試験の始まる前に、指導員や試験官に聞いて、できるだけ分からないことがないようにしておくといいと思います。

 C 信号機に対する注意。

ア 教習所や試験場の信号機は、一般の道路の信号機に比べ、信号の変わるサイクルが極端に早い場合があります。

イ 交差点に進入する場合、急に青信号から黄色になることがあります。このときの判断は落ち着いて次のように判断してください。
 1 黄色に変わった瞬間に急ブレーキをかけない限り、停止線を踏んで停まってしまう、または
   交差点内で停止する恐れのあるときは、そのまま交差点に進入してください。
 2 黄色信号に変わった瞬間にブレーキをかけて停止線で停止できる状況のときは、必ず停
   まってください。加速などして通過すれば信号無視になり、不合格になることがあります。
 3 右折などで交差点中心付近で対向車待ちをしているときに、黄色信号に変わったときは、
   対向車がなくなったら速やかに右折を終わらせてください。このとき、交差点内で信号が
   赤に変わってしまっても問題ありません。ただし、赤信号だからといって交差点内で停止した
   まま速やかに右折を終わらせない場合は、不合格になりますので注意してください。
                                                      
  (1) 運転姿勢/運転操作

  (2) 走行位置

   (3) 速度

  (4) 進路変更/交差点の右折・左折

  (5) 確認について

  (6) 標識/標示/信号機など

  (7) 踏切


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