立ち姿勢をとり、不等間隔においてある突起部分を一つ一つ低速で通過する。悪路走行を想定して行う課題である。前輪が最初の突起に乗ってから、前輪が最後の突起を超えるまで規定の時間が設けられている。大型二輪 ・・・5秒以上
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通過の仕方 | 1、立ち姿勢をとり(ATを除く)、路面から受ける衝撃を、ヒザで吸収し、安定して通過すること。 2、通過目標タイムは5秒以上。極端に速い速度で通過してはならない。 3、ギアは1速で半クラッチとアクセルを円滑に使って通過する。 4、やむ得ず速度が出過ぎたら後輪ブレーキを使う。 5、バランスを崩し足をついたり、途中で停まって足をついてははならない。 6、車体や体を傾けて蛇行したり、車輪が波状路からはみ出してはならない。 7、課題のスペースから出るときは合図と優先道路の確認し、他車の妨害をしないこと。 |
ポイント | 1、立ち姿勢の形(フォーム)が重要。 (1) 波状路を通過するとき車体及び上体が地面に対して垂直になっていること。 (2) 立ち姿勢で上体が前傾すると、ハンドルに体重がかかり、アクセル、クラッチの操作が円滑にできない。 (3) ヒザを曲げてステップの上に立ち、腰が少しタンクにかかるくらいまで前に出す。 (4) 気持ち的には、あごを引いて上体が少し後傾しているような感じでいいと思います。 (5) ハンドルから左手を離しても、アクセルが円滑に操作できるくらいハンドルから力を抜くこと。 (4) 目線は遠くを見なくてもいいと思います。ただし、車体の傾きを少しでも早く察知してください。 (6) 少しでも車体の傾きを察知したらハンドルで修正し常に垂直を保ってください。 ア 車体の傾きはハンドル操作で修正するのですが、どのように操作するかを知らないと修正できません。 イ 操作方法はここで説明すると長くなるので、こちらで参照してください。⇒ <ハンドル操作参照> |
2、通過する速度と円滑なアクセル、クラッチ操作。 (1) 速度は速いほうが通過はしやすいが、規定の時間に達する速度まで落とさなくてはならない。 (2) 速度が遅くなりすぎると、バランスが取り辛くなり、脱輪しやすくなる。 (3) 前輪が突起を越えるまではアクセルと半クラッチで駆動を伝え、突起を越えたらアクセルを戻しクラッチを切る。 (4) 後輪が突起を越えることは、ある程度無視して構わないが、後輪が最後の突起を越えるときだけ、アクセルと半クラッチが使えるとよい。 (5) 減速する場合はできるだけ後輪ブレーキを使うこと。前輪ブレーキはバランスを崩しやすい。 |
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ありがちな失敗 | 1、波状路に入る前に車体や上体が傾いていて、乗った直後に脱輪するケース。 2、アクセル、クラッチ操作が不円滑でエンストしたり、速度がつきすぎてしまうケース。 3、体重移動でバランスを取る習慣をつけてしまい、ハンドルが使えず、バランスが取りきれなくて脱輪するケース。 4、足でしっかり体が支えられていないため、突起を越える時に体がバランスを崩し、ハンドルに力がかかり、アクセルやクラッチの操作ができなくなり、暴走や転倒するケース。 |
注意すべきポイントは 1、立ち姿勢の形(フォーム)が重要。 2、通過する速度と円滑なアクセル、クラッチ操作。 立ち姿勢ですが、慣れないと知らず知らずのうちにハンドルに体重がかかっていることがあります。 センタースタンドを立てて、ハンドルから手を離して立ち姿勢を作り、楽に5分くらいそのまま保てないようではフォームに問題あり、と考えてください。 ハンドル操作はの基本的に一本橋と同じです。これにアクセル操作とクラッチ操作が同時に求められます。 大型二輪ですから、半クラッチやアクセル操作については円滑にできて当たり前と考えて、ここでは説明を割愛します。もし、円滑な操作ができないようであれば波状路を練習する前に断続クラッチをしっかり練習してください。 |
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課題 | |
1 | 一本橋 |
2 | S字 |
3 | クランク |
4 | スラローム(小型限定を除く) |
5 | 坂道発進 |
6 | 急制動 |
7 | 波状路(大型のみ) |