1本橋競技(遅乗り)の技術

さて、1本橋の件ですが、ワンポイントということでお話をさせていただきたいと思います。ただ、お話させていただく方の技量がどのくらいかで表現もだいぶ変わってしまいますので、何とも難しいのですが、私は次のように考えています。
これは私のような若輩者が私より技術の高い方にお話しするまでも無いのですが、ここでは5分未満のレベルの方へ。
まず、教習生のレベルです。ひざが浮かないように姿勢を正しく乗ることと、一定速度を保てるようにすること、車体が垂直になっていることを感じ取れるように状態を垂直に保ち、車体の垂直が崩れそうになったときのハンドルでの修正方法を習得できるよう練習をすると良いと思います。
次に30秒から50秒のレベルですが、一時的に車体の進行速度を0キロにし、すぐに動き始める練習が重点になるかと思います。停止させるときと動き始めの時の横方向のバランスの崩れを小さくできるような発進停止の練習が必要になってくると思います。また、停止時にはハンドルを右か左に一杯に切った状態で、動き始めるときにすぐに逆方向にハンドルを切る練習も有効かと思います。
次に30秒から50秒のレベルですが、一時的に車体の進行速度を0キロにし、すぐに動き始める練習が重点になるかと思います。停止させるときと動き始めの時の横方向のバランスの崩れを小さくできるような発進停止の練習が必要になってくると思います。また、停止時にはハンドルを右か左に一杯に切った状態で、動き始めるときにすぐに逆方向にハンドルを切る練習も有効かと思います。
それでは、いよいよ指導員の多くの皆さんが悩む、50秒から90秒のレベルですが、今度はいかに停止状態を長く取れるかが勝負になると思います。この段階ではとにかく停止させる練習が主体です。一時的な停止の間にハンドルが左右一杯まで切ることができるようになったほうが良いと思います。運転姿勢は少し前傾になり、ステアリングの中心に顎が来るようにし、上半身の動きが微妙に取れるようにしておくと良いように思います。
90秒から180秒のレベルですが、運転姿勢は前のレベルのまま今度は停止状態でハンドルを左右に一杯に切るのではなく、一杯に切れる直前(10cmくらい)で前のレベルと同じ動きができるように練習していくと良いと思います。また、一杯に切れるまでの10cmほどの余力の部分で停止状態を長く保てるようにステアリングの動きと車体の横方向の動きを身体で感じ取れるようにすることが必要だと思います。
最後に180秒から300秒のレベルですが、これまでの動きを応用し、全ての動きを静かに行うことを意識することが重要です。また運転姿勢は前のレベルとは変わり、少し上体を起こした感じに修正することが必要です。このレベルでは顎がステアリングポストの延長線上に無くても車体の横方向のバランスの崩れが感じ取れるはずですから、逆に少しでも頭の位置を高くして、高重心にして左右の動きの早さを抑える必要が出てきます。
私自身まだ、コンクリート製の一本橋使用で普通二輪で350秒、大型二輪で370秒(6分10秒)程度が限界でした。金属製ではここまでは難しいかと思います。恐れ入りますが、これ以上は私の研究段階の話なので、まだ的確にお答えできません。

私も1本橋は結構頑張って練習をしたので、自分自身結構いけてる、なんて思っていたのですが、日本の中でもやはり私の分からない範囲で色々な世界があるようです。

1本橋の遅乗りを語るには、まずは10分くらいは乗れないと話にならないようですね。私自身もう少し頑張ってみます。


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